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法華経・南無妙法蓮華経への旅

 投稿者:塾長  投稿日:2020年 9月 4日(金)21時18分58秒
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  法華経  南無妙法蓮華経への旅 第二十九回  提婆達多品第十二(2)

智積菩薩(ちしゃく)は大通智勝仏の十六人の王子の長子です。十方のうち、下方から参
じましたが、国土へ帰ろうとしたところ、釈尊に引き留められます。

「『善男子よ。且(しばら)く須臾(しゅゆ)を待て。此に菩薩有り、文殊師利と名づく。与(と
も)に相い見る可し。妙法を論説して、本土に還る可し』と」(妙法蓮華経並開結・創価学
会版402頁)


しばらく待て、文殊師利菩薩と妙法について語ってから帰りなさいというのです。その
ときに文殊師利は海の中の竜宮から帰ってきて、何千もの菩薩が乗った紅蓮華が大海から
現れ、空中に座します。不思議に思った智積は文殊師利に訊ねます。

「『仁(きみ)の竜宮に往いて化する所の衆生は、其の数、幾何ぞ』と。文殊師利の言わく、
『其の数は無量にして、称計す可からず、口の宣ぶる所に非ず、心の測る所に非ず。且く
須臾を待て。自ら当に証有るべし』と」(妙法蓮華経並開結・創価学会版403頁~)


文殊師利が竜宮に於いて化道した人数はどれくらいかと訊ねると、無量にいる。口に出
したり、考えたりするまでもなく、しばらく待てば自分で確認できるといいます。そうい
うや否や無数の菩薩が法蓮華に座して海から涌出し、霊鷲山に詣でて虚空に座します。文
殊師利に訊ねます。

「『此の経は甚深微妙にして、諸経の中の宝、世に稀有なる所なり。頗(は)た衆生の勤加精
進して、此の経を修行し、速かに仏を得ること有りや不や』と」(妙法蓮華経並開結・創価
学会版405頁)


法華経は素晴らしい経であり、これを聞いて頗る(すこぶる)精進をして速やかに仏を得
た実例があるかと聞きます。そして、その実例として登場するのが婆竭羅竜王(しゃからり
ゅうおう)の娘「竜女」です。これに対して智積は「釈尊ですら無量劫に於いて衆生を化導
してきたのに、竜女が僅かな時間の間に成仏の境涯に至るなどあり得ない」と反論します。
そこに口を挟んだのが舎利弗です。

「『汝は久しからずして無上道を得たりと謂(おも)えり。是の事は信じ難し。所以は何ん、
女身は垢穢にして、これ法器に非ず(後略)』」(妙法蓮華経並開結・創価学会版408頁)


随分と失礼な言い方です。女性に対する偏見は時代背景から今とは比べ物にならないで
しょう。「女身は垢穢にして、これ法器に非ず」女の人は穢れ垢まみれで、あれだけ讃嘆す
る法華経の入る器ではないなどと、今言ったら間違いなく大変な目にあいます。(笑)智積
と舎利弗、二人の難癖に若い(8歳と言われている)竜女は面倒くさいおじさんたちと思っ
たことでしょう。

「『汝が神力を以て我が成仏を観よ。復た此れよりも速やかならん』と。」(妙法蓮華経並開
結・創価学会版409頁)


あっという間に男の姿になって(変成男子・へんじょうなんし)成仏した後、竜女の説法
によって歓喜する衆生の姿を見せつけます。これによって、智積と舎利弗は沈黙してしま
います。インドでは8歳までは胎児と考えられていたので、この竜女の成仏はその意味も
大きいと考えられます。                           (塾)
 
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